M-SUZUKI_blog

GSJ主幹”M-鈴木”の、日常とかバトルテックの話とか。

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もいっちょ

 小型メック
 全高7〜7.5m程度(約60%)、重量25%(0.6の三乗)の人型兵器である。
 機体の設計はメックの設計に準ずる。
 機体中枢重量;総重量の10%(以上)必要で、種類と中枢点は別表の通り。
        メックとの相違点は胴が一体化された点である。但し頭部を除く中枢点はメックとほぼ同じである。
        尚、中枢点と装甲点は装甲外殻と同じルールを用いる為、メック用火器のダメージは5倍にして適用する。

 操縦席;生命維持装置と脱出装置がオミットされており、簡易生命維持装置は「6時間x人」の生命維持を保証する。
     火器管理コンピューターも簡素化されており、
     1.「運用可能火器種類は2種類迄」2.「装備部位は3箇所まで」3.「火器総数は8つまで」
     となっている。
     又、運動補助システムとも関係するが、弾薬消費を除く重量バランスの変化は操縦ロールにペナルティを与える。
    (腕や武器の脱落等)
     その甲斐あって重量は大幅に軽減されており、1.25(t)+機体中枢重量の50%となる。
     尚、操縦席は胴体上部に設置されており、独立した頭部が存在する訳では無いが便宜上頭部を設定する。

 動力;基本的に核融合炉を使用するが、ICE(又はICEと同重量の民生用エンジン)も使用可能とする。
    但しその場合ジャンプ不能であり、エネルギー兵器の使用には補助動力と追加放熱器が必要である。
    必要な出力は「巡航速度x自重」である。

 ジャイロ;基本的にメックに準ずるが、出力が極端に小さい(出力55p以下と20p以下)場合に合わせて2種類の小型
      ジャイロが追加されている。
      出力55p用ジャイロ;0.75t
      出力20p用ジャイロ;0.50t

 装甲;1p当たり12.5kg(0.0125t)である。
    5pでメック用装甲1pに相当し、歩兵火器による損害は装甲外殻の装甲ルールに準ずる。
     (1.歩兵用火器の本装甲へのダメージは「歩兵用火器のダメージ/20」(端数切捨て)とする。
     (2.メック用火器の本装甲へのダメージ1pにつき5ダメージとする。
    装甲限界は中枢の倍まで。又、胴体は正面と背面に装甲を割り振る。

 センサー;可視光カメラのみで、それすら補助的である。基本は直接目視にあり初期OAVパトレイバーを参照されたい。
      つまり拡大増幅機能は望むべくも無いものの、パイロットが各種機器を使用して赤外線映像等を得るのには制限
      は無い。(但し身を危険に晒す事になるが)

 武装制限;操縦席の項で述べた制限に加え、腕部装備重量制限が存在する。制限は
      腕部装備限界重量;自重の15%迄
      と言う物。5t小型メックは腕部に中口径レーザーを装備できない。
      その為小型メックは対歩兵用としての色合いが濃くなる傾向がある。

 装備欄;頭部;装備欄は3個、1が操縦席、2がセンサー、3が空き装備欄。
        センサーが破壊されると直接外部を視認するか、間接視野に頼る事になり直接の場合頭部被弾時装甲0扱い。
        間接視野の場合操縦ロールペナ2、射撃修正ペナ3となる。
        空き装備欄に装備した武装の射界は胴と同じで、方向は正面のみ。
     胴部;装備欄は18個、1−1〜2−1がエンジン、2−2〜2−6がジャイロ、3−1〜3−6が空き装備欄。
     腕部;装備欄は8個、1〜4はメックと同じく肩・上腕・前腕・手各駆動装置、5〜8が空き装備欄。
        腕部装備火器の射界はメックに準じるが、正面以外(左右側面)への射撃にはペナリティ(+1)が入る。
     脚部;装備欄は5個、1〜4はメックと同じく腰・大腿・下腿・足各駆動装置、5が空き装備欄。
        脚部装備火器はペナルティ(+1)が入る。

 移動修正;サイズで相手に射撃修正を与える程では無いが小さい分僅かな移動量で相手に大きな射撃修正を与える事が可能。
      移動Hex数 修正    移動Hex数 修正    移動Hex数 修正
        〜1   ±0      〜6   +3     〜16   +6
        〜2   +1      〜9   +4     〜20   +7
        〜4   +2     〜12   +5     〜25   +8

 射撃修正;腕部装備火器で左右側面に射撃を行う場合+1修正。
      脚部装備火器は+1修正。
      胴装備火器で背面に射撃する場合+2修正。

 格闘修正;側面への格闘命中修正+1。

 操縦ロール修正;機体が軽量であり、通常時の操縦ロールには−1修正が入る。
         逆に被弾時の操縦ロールは自重の1/3で発生し、10ダメを越える毎に+1修正が入る。

 中枢一覧表
                中枢点            ジャンプジェット
      機体重量(t)中枢重量(t)頭部 胴部 腕部 脚部 基数/重量(t) 操縦席重量 腕部装備限界(t)
      〜 5.00 0.50    7 18  6  9   0.10   1.500   0.75
      〜 6.00 0.75    8 25  8 12   0.15   1.625   0.9
      〜 7.00 0.75    8 25  8 12   0.15   1.625   1.05
      〜 7.50 0.75    8 25  8 12   0.25   1.625   1.125
      〜 8.00 1.00    8 32 10 15   0.25   1.750   1.2
      〜10.00 1.00    8 32 10 15   0.30   1.750   1.5
      〜12.00 1.25    9 39 12 18   0.35   1.875   1.8
      〜12.50 1.25    9 39 12 18   0.40   1.875   1.875
      〜15.00 1.50   10 46 14 21   0.40   2.000   2.25

      注意、頭部を除く中枢点の合計は、メック用(小型メック5p=メック1p)に換算した際同等になるよう調整し
         てある。但しバランスが変更されている為、命中箇所判定には下記表を用いる必要がある。

       2D6の出目 2   3   4   5   6   7   8   9   10  11  12
      方向  正 面 右腕  胴中枢 胴体  右腕  右脚  胴体  左脚  左腕  胴体  頭部  左腕
          右側面 右脚  胴中枢 右腕  右腕  胴体  右脚  胴体  胴体  左腕  左脚  頭部
          左側面 左脚  胴中枢 左腕  左腕  胴体  左脚  胴体  胴体  右腕  右脚  頭部
          背 面 右腕  胴中枢 胴体  右腕  右脚  胴体  左脚  胴体  左腕  左腕  頭部


12
2001-03-21
でかいかな?
小型機器設計運用ルール
●エンジンレーティング表

        直接発電型   車輌使用     ICE    電気駆動     サスペンション点(kg)
  出力kg   核融合炉   核融合炉   (内燃機関)            4輪車   2輪車   ホバー
 10000    500    750    1000    1250   20000 30000 40000
  9000    450    675     900    1125   18000 27000 36000
  8000    400    600     800    1000   16000 24000 32000
  7000    350    525     700     875   14000 21000 28000
  6000    300    450     600     750   12000 18000 24000
  5000    250    375     500     625   10000 15000 20000
  4000    200    300     400     500    8000 12000 16000
  +200     +8    +12     +20     +24    +400  +600  +800
  3000    160    240     300     380    6000  9000 12000
  +100     +4     +6     +10     +12    +200  +300  +400
  2500    140    210     250     320    5000  7500 10000
  +100     +4     +6     +10     +12    +200  +300  +400
  2000    120    180     200     260    4000  6000  8000
  +100     +2     +3      +5      +6    +200  +300  +400
  1500    110    165     175     230    3000  4500  6000
  +100     +2     +3      +5      +6    +200  +300  +400
  1000    100    150     150     200    2000  3000  4000
   +20      −      −      +3      +4     +40   +60   +80
   900      −      −     135     180    1800  2700  3600
   +20      −      −      +3      +4     +40   +60   +80
   800      −      −     120     160    1600  2400  3200
   +20      −      −      +3      +4     +40   +60   +80
   700      −      −     105     140    1400  2100  2800
   +20      −      −      +3      +4     +40   +60   +80
   600      −      −      90     120    1200  1800  2400
   +20      −      −      +3      +4     +40   +60   +80
   500      −      −      75     100    1000  1500  2000
   +20      −      −      +3      +4     +40   +60   +80
   400      −      −      60      80     800  1200  1600
   +20      −      −      +3      +4     +40   +60   +80
   300      −      −      45      60     600   900  1200
   +20      −      −      +3      +4     +40   +60   +80
   200      −      −      30      40     400   600   800
   180      −      −      27      36     360   540   720
   160      −      −      24      32     320   480   640
   140      −      −      21      28     280   420   560
   120      −      −      18      24     240   360   480
   100      −      −      15      20     200   300   400
    80      −      −      12      16     160   240   320
    60      −      −       9      12     120   180   240
    40      −      −       6       8      80   120   180


α二輪車

 ・二輪車輌設計ルール

 1.中枢+操縦管制装置の重量は最大積載時の総重量の5%とする。
   但し速度の算出時は自重に人間の重量を計算に加える。(一人の重量は便宜上66.66kgと仮定する)
 2.地形(荒地、林)の通過、起伏、カーブに措いて常に操縦ロールを要する。更に4輪通常車輌にペナルティを追加する。
   (巡航時±0、最大時+1)
 3.自重+操縦者を除く積載重量によりペナルティを追加
   〜30kg/−1、〜100kg/±0、〜200kg/+1、〜350kg/+2、〜500kg/+3
   重量500kgを越える場合、体重移動による重心移動効果を増幅するスタビライザーが必要となる。
  ●スタビラーザー重量と、その効果
   重量=操縦者を除く総重量の5%;操縦ロールペナルティ3となる。
     =    ↑    10%;    ↑     2となる。
     =    ↑    20%;    ↑     1となる。
     =    ↑    35%;    ↑     0となる。
 4.サスペンション点を通常車輌の1.5倍とする。
 5.側面の装甲不可能
 6.車載火器は前方・後方・上方以外へ射撃出来ない。
 7.ターレットは装備不可能
 8.装甲ルールについては戦闘用強化外骨格に準ずる。
   装甲12kg/p(民生用は18kg/p)
   戦闘用強化外骨格の装甲は2pで装甲外殻の装甲1pに相当し、「歩兵火器ダメージ/10」(端数切捨て)ダメージ
   を受ける。

 例1)内燃機関仕様
 1.中型汎用バイク
   本体重量78.25kg
   シャーシ13.25(最大積載186.75・総重量260kg)エンジン60(出力400)カウリング・照明等5
   移動力=(400+1200)÷145〜265=11/17〜6/9
 2.軍用装甲バイク1(機械化歩兵用二輪装甲車)
   本体重量80kg
   シャーシ10(最大積載120・総重量200kg)エンジン45(出力300)装甲・照明等25
   想定個人兵装45kg
   移動力=(300+900)÷200=6/9(注1)〜7/11
 3.軍用装甲バイク2
   本体重量200kg
   シャーシ20(最大積載200・総重量400kg)エンジン120(出力800)装甲・武装・照明等60
   移動力=(800+2400)÷266〜400=12/18〜8/12
 4.民生向け小型バイク
   本体重量26kg
   シャーシ6(最大積載94・総重量120kg)エンジン18(出力120)カウル・照明等2
   移動力=(120+360)÷120=4/6
 5.民生向け小型バイク2
   本体重量19kg
   シャーシ5.3(最大積載87・総重量106kg)エンジン12(出力80)カウル・照明等1.7
   移動力=(80+240)÷106=3/5

 例2)電気駆動仕様
 1.中型都市バイク
   本体重量65kg
   シャーシ12(最大積載187・総重量240kg)エンジン36(出力180)カウリング・照明等5
   移動力=(180+540)÷240=3/5
 2.小型都市バイク
   本体重量16kg
   シャーシ4(最大積載64・総重量80kg)エンジン12(出力60)
   移動力=(60+180)÷80=3/5
 例3)核融合炉仕様
 1.大型軍用装甲バイク
   本体重量250kg
   シャーシ25(最大積載250・総重量500kg)エンジン165(出力1500)武装等60
   移動力=(1500+4500)÷320〜500=18/27〜12/18  
 2.超大型軍用装甲バイク
   本体重量330kg
   シャーシ30(最大積載270・総重量600kg)エンジン174(出力1800)スタビライザ30武装等96
   移動力=(1800+5400)÷400〜600=18/27〜12/18

 注1)メック戦闘使用時の特別ルール
   移動力は6/9(巡航/最大)となっているが、戦闘が前提である為に巡航移動のみとなる。
   射撃を行うのが前提であり、実際の移動力は通常火器使用の場合で半分の3に、反動の大きい火器や重い火器を使用
   する場合は「3分の1」の2になる。
   ・・・としましょう。
   尚、歩兵の装備重量は本人が75kg、装備が45kgと仮定。



β戦闘装甲外殻;CS(コンバットシェル)

 ・重量1t前後、身長2〜3mのマスタースレイブ式のパワードスーツ
 ・破片よけを少々上回る装甲と小隊支援火器の携行が可能な個人兵装を有する。
 ・跳躍移動も可能であり、通常の歩兵に倍する機動性を誇る。
  (通常歩兵の移動力は1で固定である)
 ・操縦方法は応答性の不足による着用者へのダメージ(悪夢だ!)を防ぐ為の選択である。
 ・手で携行可能な火器は自重の20%まで、腕部装備火器以外は命中に+1修正。
 ・射撃される場合、メック戦闘時は+1修正を課す。歩兵戦闘時は−2修正を与える。
  装甲は肩・胴体・大腿部・膝までが重装甲であり、一方搭乗者の生命維持に関わらない部位である腕部と膝下は比較的
  軽装甲である。
  それは運動性・機動性を維持する為の選択で、結果としてサイズに不釣合いに運動性が良好に維持可能となる。
  射撃を蒙った場合、1/4の確率で軽装甲部に被弾したと見做し、軽装甲部の装甲点は最大装甲の半分であるとする。
  例)もし本体装甲が20pなら末端部の装甲は10pであり、それ以上のダメージにより中枢に損害が及ぶ。
  中枢が損害を蒙った場合脚部なら移動力が半分(端数切捨て最低1)腕部なら火器使用に制限が加わる。
  例)軽装甲部被弾後1D4で部位決定、1・2で脚部、3右腕、4左腕とする。中枢破壊と同時に装備位置の火器は失
    われる。
  格闘ダメージは自重(kg)の2%x移動力、致命ダメージである。
  格闘技能の半分(切り捨て)が有効。
  装甲外殻用高速振動剣は自重の5%、ダメージは(自重の2%)D6。
  敏捷力修正は調整済みで−3〜±0(「CS操縦技能/4」(切り上げ)−4)

 ・戦闘装甲外殻(コンバットシェル)設計ルール
  総重量500kg〜1500kg
  中枢重量20%(但し操縦装置とジャイロを兼ねる、民生用は30%)50kgにつき装甲1pとする。
  センサー系(開放系補足/密閉外部視覚)1%/2%
  赤外線・振動センサー等  1.5%
  動力/核融合・ICE・電気使用 移動力(固定)x重量で決定
  装甲12kg/p(民生用は18kg/p)(※1)
  ジャンプジェット50kg/p

 例)
 1.パラグラプス2 移動力3/3(脚/跳躍)
   総重量1000kg
   中枢200kg、複合センサー35kg、動力(核融合3000p)160kg、
   装甲25p300kg、ジャンプジェット(3p)150kg、
   武装等155kg
 2.パラグラプス1 移動力2/0(脚/跳躍)
   総重量 800kg
   中枢240kg(民生用)、センサー8kg、動力(ICE1600p)180kg、
   装甲15p270kg(民生用)、ジャンプジェット無し、
   武装等102kg

 ※1)装甲について。
  戦闘装甲外殻の装甲効果
  1.歩兵用火器の本装甲へのダメージは「歩兵用火器のダメージ/20」(端数切捨て)とする。
  2.メック用火器の本装甲へのダメージ1pにつき5ダメージとする。


γ戦闘用強化外骨格;CES(コンバットエクソスケルトン)

  先に説明したCSが、複雑なマスタースレイブ方式(※1)を採用している全身完全防御型の装甲外殻形式であるのに対し
  CESは比較的単純なマスタースレイブ方式(※2)を採用しており、簡単な訓練で運用する事が可能である。
  但しCESは装甲防御能力も限定的であり、大口径弾に対する防御能力は無いに等しく、それどころか本来最も重視される
  べき着用者の対破片防御についてもその大半は腕(スレイブアーム)に標準的に外装されている防盾を遮蔽物的に用いる事
  に頼っている。(※3)
  しかしCESは歩兵の強化策として期待される基本性能(※4)を充分に満足しており、特にCSに比べ遥かに安価である
  点から戦場への普及を期待されている。 
  メック戦闘レベルでの移動力は若干高い。
  敏捷力修正は−4〜−1(調整に拠る)
  但し大型火器の命中修正が減少する為、大型火器の最終的な命中率低下は殆ど無い。
  スレイブアームに装着される火器は、通常ならば小隊支援火器に使用される大型MG(12.7又は7.62mmx2)の
  類や多連装グレネード、もしくは歩兵携行型SRM発射筒が装着されており、通常歩兵に比較して火力を大幅に強化してい
  る。(※5)
  格闘ダメージは自重(kg)の2%x移動力、致命ダメージである。
  射撃される場合は目標として大きい事もあり(個人戦闘レベルでは)命中に−1修正が加算される。
  メック戦闘では+1となる。
  防盾は9割遮蔽として使用可能。
  遮蔽を行わなかった場合でも50%の確率で装甲効果がある。
  装甲効果が得られなかった場合、アンダースーツ(劣悪環境スーツと同等)の防御能力に頼る事になる。
 
  簡易型戦闘用強化外骨格設計ルール
  総重量150kg〜400kg
  中枢重量20%(但し操縦装置とジャイロを兼ねる)30kgにつき装甲1pとする。
  センサー系(開放系補足)1%
  赤外線・振動センサー等  1.5%
  動力/核融合・ICE・電気使用 移動力(固定)x重量で決定
  装甲6kg/p(※6)

 例)
 1.バタフライ1A−1「フラットアーム」移動力2
   総重量250kg
   中枢50kg、センサー2.5kg、動力(ICE500p)75kg、装甲12p72kg、武装50.5kg
   最も早くに実用化に漕ぎ着けた戦闘用強化外骨格。
   腕部は肘から先が防盾状の火器プラットホームとなっており、防盾の裏側に小隊支援火器が装着可能。
 2.バタフライ2C「サスペンダーアーム」移動力3
   総重量350kg
   中枢70kg、センサー3.5kg、動力(ICE1050p)152.5kg、装甲12p72kg、武装52kg
   火器プラットホームがマニュピレイター化しており、防盾は巨大なスレイブアームに外装されている。
   
 ※1・・・腕部は内腔負荷操作と等動操作の切り替え型、脚部は前後動のみ倍動操作
 ※2・・・腕部は等倍操作又は視線誘導方式切り替え型、脚部は等動操作
 ※3・・・それ以外の着用者の防御は標準着用服(劣悪環境スーツ程度の防御能力)による
 ※4・・・1.破片よけ程度の装甲防御能力と耐環境能力の付与。
      2.小隊支援火器レベルの大型火器の個人運用と機動性の維持。
      3.小隊構成人員に配布可能な数を揃え、かつ消耗を補充し得る程度の低コスト。
 ※5・・・機動性を考慮しない単純比較で3〜5倍
 ※6・・・戦闘用強化外骨格の装甲は2pで装甲外殻の装甲1pに相当し、
      「歩兵火器ダメージ/10」(端数切捨て)ダメージを受ける。

●解説1;機械化歩兵用標準型二輪車「チャリオット」製造メーカー(原型)「ハシモトモータース」
     重量僅か80kgのこのバイクは中心領域・辺境を問わず機械化歩兵に一般的に使用されているスタンダードバイク
     であり、搭乗者が45kgもの装備を可能な反面、本体は非常にシンプルに出来ている。
     (走行装置と装甲の他には前方照明とミラーの合計1kg以外一切の装備を施さないと言う徹底振りである)
     とは言え携行火器を投棄した状態であれば軽量さのお陰で非常に良好な操作性を発揮する事が出来る上に正面に2p
     背面に2pの装甲を配しており、対人火器の一撃や小型榴弾の破片にならば充分耐える事が出来る。
     チャリオット(正確にはその同型車輌)がこの様な非常にシンプルな構成を採ったのには歩兵同様の消耗単位と見な
     されたと言う以上に輸送システムの問題があった。
     26世紀、戦場で未だ要であり続ける歩兵を運用するにあたり、小隊単位でのモジュール化が推進された。
     その時小隊毎の通常歩兵が5t、機械化歩兵が7t、ジャンプ歩兵が6tと設定されたのである。
     1個小隊28名を約7tのモジュールで輸送可能とする為には許される重量僅か250kgであり、整備機器や補助
     兵装、医療機器を考慮に入れるならば事実上可能な最大重量は200kg/人程度と判断された。
     当時の軍部は「戦闘行動を継続しつつ時速60kmでの断続的移動が可能であり、通常対人火器に抗し得る装甲を有
     し、かつ単体全備重量80kg以下」の移動手段を要求し、民間二輪車メーカーである「ハシモトモータース」の案
     である所の本車が採用された。
     本車の原型となったのは一般に実用車と呼ばれる車種で、頑丈さと積載能力、そして整備性の高さのみが売りの無粋
     な車種であり、整備器具や補修部品は広く浸透していた。
     これが都市周辺を中心に展開する可能性が高い本車の運用目的に非常に適合していた為採用の運びとなったと考えら
     れる。

 解説2;戦闘装甲外殻「パラグラプス」製造メーカー「エリヌスAP製造」
     パラグラプス2は3025年に初めて製造された実用的強化歩兵戦闘システムであり、後にクランによりもたらされ
     るバトルアーマー系とは全く異なる兵器形態である。
     操縦システムはフィードバック系の心配の少ないマスタースレイブ方式を採用する事で技術的問題を解決しており、
     小隊支援火器〜中距離支援火器を携行する非常に強力な歩兵として登場した。
     パラグラプス2の様なシステムは整備に非常に多くの時間を費やす為、通常の歩兵部隊で運用する事は考え難いが、
     同行する人員数に限りがある傭兵部隊では警戒時の人的消耗を抑える為に導入に積極的な場合があり、事実本機も2
     つの大規模傭兵部隊が共同開発したものである。
     その効果を示す好例が3026年、惑星プレベント4でDESTの同時多発侵入工作が行われた際の基地警戒部隊の
     戦闘記録であろう。
     他の通常歩兵チームや車輌が悉く静穏殺傷され、もしくは秘匿通過され、基地内への侵攻を許したのに対し、P2を
     含む混成警戒チームは若干の損害を出したものの「警戒装置」としての役を良く果たし、基地施設の致命的損害を防
     止する一要素となった。
     戦闘への初参加は3025年、市街戦である。
     4機の試作機による小規模な作戦であったが、歩兵駆逐能力を如何無く発揮し、「都市内部の戦車」としての有用性
     を示した。
     敵歩兵が最も驚異としたのは通常火器を殆ど受け付けない装甲強度と20mm以上の大口径携行火器だった。
     ま、当然か。
    ・パラグラプス1は戦闘への積極的投入を考えられたCSに非ず、半ば民生使用を考えた機体である。
     その為背面向けセンサーは簡略化され、視界外縁に設置されたバックミラーに依存している。

 解説3;戦闘用強化外骨格「フラットアーム」「サスペンダーアーム」
     この2種類のCESはパラグラプスタイプCSに先行する事約6ヶ月、エリヌスAPで開発された歩兵の装甲・武装
     強化装備である。
     「フラットアーム」は最も早くに実用化に漕ぎ着けた戦闘用強化外骨格であり、全てのバタフライタイプの基礎型と
     なった(と言う事になっている)。
     腕部は火器プラットホームとして運用される事を前提に、肘から先が防盾状になっており、防盾の裏側には通常なら
     小隊支援火器として使用される大型MG(12.7mm又は7.62mmx2)か多連装グレネード、もしくは歩兵
     携行型SRM発射筒が装着可能となっている。
     着用者の手は本来は防盾(火器)操作用のマスターアームを装着しているが、操作に慣熟すれば射撃管制を視線誘導
     と音声入力で可能であり、必要によってはスレイブアームの火器とは独立して小火器を携行可能である。
     Sアームに装着された火器のメンテ(給弾やジャム処理等)はスレイブアームを固定して本人の手でもって実行可能
     である。
     又、盾状とは言えスレイブアームは格闘にも有効であり、マスタースレイブ状態でならば着用者の格闘技能の半分を
     活用できる。
     「サスペンダーアーム」
     着用者の安全確保と汎用性の向上を目指したタイプで事実上フラットアームの上位機種にあたるが、このタイプこそ
     が本来バタフライタイプに求められた姿である。
     フラットアームとの最大の相違点は腕部であり、防盾は巨大なスレイブアームに外装されている。
     Sアーム末端には当然マニュピレーターも装備されており、慣熟すれば火器類の操作・メンテもそのマニュピレータ
     ーで可能。
     防盾裏に装備された予備弾にも支えられ、射撃目標に対する反応性・機動性・継戦能力いずれも向上している。
     又、着用者の保護範囲も向上し、破片効果に対する防御性能が初めて信頼出来る域に達した。
     但し、直接射撃に晒された場合の防御性能には大差無い。
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