下の話です
で、私の人となりを一端となりご存知の向きで、嫌な予感がしたと言うならば、即刻この先を読むのを中断するべきである
何故なら私は自他共に認める下ネタ好き(エロく無い方)であり、用(当然BIG)を足し「ながら」電話をする事に何等躊躇することが無いと言う悪趣味な性癖の持ち主だからである。
・・・ところで、こうした「下ネタ」な話が好きな事を、分類上どう表現するべきなのだろうか?
行くところまでいけば「スカトロ」なる単語がその曖昧さの持つ自由度を以って内包してくれるであろう事は想像に難くないのだが、いかんせん、私の場合、実物を愛でる訳でも口元に持ってくるわけでも蒐集する訳でもない。
世にSM(性的加虐愛好癖&被虐愛好癖)の初心者向けとして「ソフトSM」なる言語がある事を踏まえて「ソフトスカトロ」とか造語しても良いのだが、ニュアンスが違うような気がする(大体にして性的興奮を伴うものでは無い)上に、極めて「ちょっと違うモノ」を想像させる(でしょ?)ので、いささか宣言しきれないものがある。
そもそも、存外こうした下品な話が好きなのは根源的なものである。子供が禁忌に触れる感覚を愉悦しつつ、この手の話に敏感であり、徹夜明けのハイな脳みそに「便器に直立した大便」の話がツボに嵌り、大の大人10名余りが笑い転げる等の実例もある。
しかし、いずれの例を検証しても、一種の露出的快感と被虐的快感を伴うものと言えない事も無く、結局は変態的性癖に相通ずるモノであるとも強弁できるであろう。
記憶も不確かながら、ものの本に拠れば、曰く「排泄とは人間が最初に認識する性的快楽の一種である」
それを踏まえるならば、この一連の文章も急に艶っぽさを増し
たりしないよね、ハイ
さて、ここで話は一週間ほど遡る
転職の結果、巡り合わせで電子製品の中核部品の素材であるシリコンウエハへの表面処理機械の設計を生業とするこの頃
3DのCADで有象無象を構築しておると、お得意先より前倒しでの図面納品を仰せつかり大車輪での作業を開始。
そこそこ進んだところで・・・担当者が某「陰照」(侵入潜伏を自慢しているCMのアソコ)に納品したシステムに生じた不具合の対応で渡米し、ぽっかりと仕事に穴が空いてしまい、急遽他のチームの仕事をサポートする事になった。
しかし、一朝一夕で状況が把握できるはずも無く、「時間ばかりかかって脳みそのいらない」データインプットを代行することになった。
その為先週の水曜から金曜までは得意先での作業と相成った。
ところが
その最終日である金曜日は現在の勤め先の「健康診断」の日であり、無理やり1日で終了させるため2台の診療車が会社の駐車場を占領しつつ同時に6Fフロアを占拠する旨が事前に通告されていた。
まあ、その日は客先に直行せずに会社から行けばよいだけの話・・・なのだが、それだけでは済まないのが悲しき年齢効果
数えで35を越えた昨年より胃のレントゲン撮影がメニューにメインディッシュとして燦然と輝くようになっていたのである。
やった事がある方にはご理解いただけることと思うが、胃のレントゲン撮影は縦横無尽に回転する寝台で屈辱的な体位の変更を命じられつつシェイクされる素敵な儀式。
その直前に嚥下したバリウムの不味さと発泡剤が刺激するゲップへの生理的欲求に耐えながら・・・である。
(勿論その是非について問うのがここでの趣旨では無い、一般に胃の検査で使用する顆粒状の硫酸バリウムは造影剤であり胃の内壁全体に確実に付着させる必要があり、発泡剤で胃を膨らませて内壁形状を詳らかにする必要がある事は大いに理解しているつもりである。しかも造影剤として適していて生体に殆ど吸収されないと言う条件にバリウムが適している事も理解している・・・だけど検査の効能が担当者の能力任せであり、放射線の照射量が比較的高い点が問題視されている事も事実だけどね)
ちなみに今回は藤井似の若い担当者とちょっとバレンタイン監督似と言えなくも無い機器操作担当のおっさんがバリウムのポリタンクをシェイクしながら、しきりと首をひねり「重くないですか?」「変だな、重いな?」とか言っていたのが気にかかるところであった。
・・ちなみに、その前に尿検査の為トイレで小用を足し、紙コップを置こうとしたら、担当らしい若い医療担当者が私の直前に「提出」されていた紙コップの中身を覗き込みつつ「うわ!凄い色だよ、まっずいなー」とか呟いていたのであるが・・・そーゆーのは医療関係者としてどうだね?
さておき
いざ嚥下するにあたり、一息に飲み干そうとした私に「あ!底まで空けないで!!」と慌てて止める。
見ればカップの底部には顆粒が凝集した澱が大量に・・・・・
なんじゃ、そりゃ?俺より前の連中、上澄みばっかり飲まされたんか?
そう
実は、インプット作業に早く出発したい私の半ば個人的事情とは裏腹に私の診察順序は最後から数えたほうが遥かに早く、しかも全体に行程は遅延気味で、10時の予定が私の順は11時になって回ってきていたのである。
さておき
事前に飲んだ発泡剤の圧迫感と口中のジャリジャリした感じに閉口しつつ(と言うか、口閉じていないとガスが出てしまいそう)問診を最後に診療は終了した
そこでカルテ(?)を渡して引き換えに受け取った紙片には「バリウムを飲んだ方へ」との記述があり
水飲め
2時間以内に「出ない」場合この下剤を飲め
なる注意書き
しかし
しかしである
私はすぐに客先へ出る身
大腸への刺激で以って鳴るアローゼン顆粒0.5gを服用し、最悪8時間に渡って個室と席を往復する可能性を受け入れるわけにはいかないのである。
まして、移動中に事あれば末代までの恥
最悪の野外羞恥プレイの開幕を自ら宣言する訳には行かない
そこで、1リットル強の水分を摂取して、その後昼食も平らげて客先へ向かったのである。下剤は・・・・席に忘れて、であった。
当初は個室でのチャレンジを念頭に置いていた私であるが、同時に2台3台の端末を駆け巡りながら行う作業に忙殺され、客先を発つ頃には「完全に脳みそから上書き抹消」されていたのである。
そして、その後腰痛の治療のため通院している接骨院を経て、日曜日に行われるエアコン設置工事に備えて現在ついている故障したエアコンを取り外す作業を行い、更に10km程先の友人宅へ遊びに行き、土曜を過ごし、日曜日は予定外の真夏日に怨嗟の声を上げつつ汗を流しつつ部屋を掃除
エアコンが設置され
そして汗を流すべく風呂に湯を溜め
その前に出すものを出しておこうと厠へ篭ったのである。
ここで話はわき道に逸れるがご容赦頂きたい
皆様は3人組のコント集団「シティーボーイズ」をご存知であろうか?
大竹まこと氏、きたろう氏、斉木しげる氏の3人を中核に活動しており、これが中々エグくも深く濃く面白い
イッセー尾形氏の一人芝居が割と好きならほぼOK
で、そのコントの中で
「だって、折角風呂に入ったのに、その後トイレでうんこしたら馬鹿みたいじゃないか」
なる「心に響く一言」があり、以来なんとなく風呂に入る前にトイレ・・・を実践してしまっている。
ま、どうでも良い話だが
劃して、私は厠の扉を開いた
便座に腰掛けた時はさして生理的欲求=便意も無く、半ば風呂に入る前の景気付け程度のつもりであり、寧ろトイレから出た後に洗濯機に放り込む汚れ物の量に意識は飛んでいた。
そう、ひと時の妄想時間
大便を大過なく為す時、人は何よりも自由であり、理性の頚木を逃れて自由で放埓な連想と空想と妄想に身を任せる事が可能なのである。
小用が煮詰まった思考のリセットと打開策へのステップだとするならば、大は全く新しい発想へと誘う創造の時でもあるのだ
とか美化したいトコなのだが・・・今回は勝手が違った
軽い緊縮緊張により発生する過剰な括約筋への圧迫感
それは嘗て何度か経験した「大物」の予兆である
−最も鮮烈な記憶にある「それ」は長さ20cmを優に越え、太さと言い硬度と言い常軌を逸しており、洋式便器の液面より屹立し、側壁に硬質の衝撃を与えてよりかかったものである。
それを下水道の浮遊物に変換するためには多大なる労力と、実に長い時間が必要だった。
新たな戦いの勃発であろうか?過大な直径はこの私の道具立てをして(文字通り)出血を強いる可能性があった。
覚悟と呼吸を整えて「最初の腕試し」を試みた
だが、違ったのだ、今回の敵は
僅かに頭を出した筈・・・・の感覚、危険の香り、イエローシグナルが点滅する
括約筋に力を込める、乳酸を生産しつつ筋組織が収縮する
しかし
全く歯が立たない
周章狼狽する己を自覚する、そう、切断出来ないのだ
ここで、冒頭を参照頂きたい
折からの天気予報を裏切る真夏日の残暑に呼応して流れる脂汗
恐らく、私の顔は5年に一度見られるかどうかの真剣な表情をしていたであろう。
お見せできないのが残念で仕方が無い。
これは可也の強敵だ・・・と思った矢先、敵は矛先を納める所か進撃を開始した!
重いのである
直腸に存在する敵は、更に後押しを受けて包囲網から自力での突破を図りつつあった
そして、なんと括約筋の収斂はその実「棒」では無く「球」の形状を為していた敵を押し出した!
「ぼちゃゴトン」
音も重く、硬い
思わず腰を浮かせて覗き込む
「白い」
思わず口を衝いて出る見たままの昆虫的口述
その時、全ての謎が連鎖して
いや、さよならジュピターはどうでも良い
漸く私は思い至った
自分が未だバリウムを排出していなかったと言う事を
バリウムは原子番号 56、原子量 137.323、融点(℃) 725.01、沸点(℃) 1640.01
体心立方構造の安定体を持つ柔らかい銀白色の金属であり、本来高い毒性を持つが硫酸バリウムBaSO4は殆ど水に溶けず、生体に対してに限らず常温では化学的・物理的に極めて安定した物質である。
ちなみに、砂漠のバラと呼ばれる塩化物の主要な2種の一方であり、重晶石の名で知られ、紙の製造やペンキ、合成樹脂の含有物にもなっている。
そして
比重は純バリウムで3.5、斜方晶系の板状あるいは柱状晶の結晶である硫酸バリウムは4.47〜4.50にも達する。実に亜鉛に匹敵する比重である。
バリウムかゆの時点でも可也重いが、水分を失い有機物を凝結させたそれはおそらく2を、事によっては2.5を越える比重を有しているのであろう。
勿論のこと通常のそれは比重1少々である。
私は、自らの行為に恐怖した
いや、ガンダム(永井一郎)もいいから
最悪の場合、腸内でバリウムは固まり、排出不可能になる可能性もあったのだ
そして、残便感
呼ばれて飛び出てじゃじゃじゃじゃーん
卵大のモノがもう一つ
落下音もご立派
薄茶の混じった白色である
しばし呆然とし、生理的欲求に導かれるままその上にデコレーションを施し、流した後で気がついた
「硬度を確認して置くのだった」
後悔である
出血は無かった
何故なら私は自他共に認める下ネタ好き(エロく無い方)であり、用(当然BIG)を足し「ながら」電話をする事に何等躊躇することが無いと言う悪趣味な性癖の持ち主だからである。
・・・ところで、こうした「下ネタ」な話が好きな事を、分類上どう表現するべきなのだろうか?
行くところまでいけば「スカトロ」なる単語がその曖昧さの持つ自由度を以って内包してくれるであろう事は想像に難くないのだが、いかんせん、私の場合、実物を愛でる訳でも口元に持ってくるわけでも蒐集する訳でもない。
世にSM(性的加虐愛好癖&被虐愛好癖)の初心者向けとして「ソフトSM」なる言語がある事を踏まえて「ソフトスカトロ」とか造語しても良いのだが、ニュアンスが違うような気がする(大体にして性的興奮を伴うものでは無い)上に、極めて「ちょっと違うモノ」を想像させる(でしょ?)ので、いささか宣言しきれないものがある。
そもそも、存外こうした下品な話が好きなのは根源的なものである。子供が禁忌に触れる感覚を愉悦しつつ、この手の話に敏感であり、徹夜明けのハイな脳みそに「便器に直立した大便」の話がツボに嵌り、大の大人10名余りが笑い転げる等の実例もある。
しかし、いずれの例を検証しても、一種の露出的快感と被虐的快感を伴うものと言えない事も無く、結局は変態的性癖に相通ずるモノであるとも強弁できるであろう。
記憶も不確かながら、ものの本に拠れば、曰く「排泄とは人間が最初に認識する性的快楽の一種である」
それを踏まえるならば、この一連の文章も急に艶っぽさを増し
たりしないよね、ハイ
さて、ここで話は一週間ほど遡る
転職の結果、巡り合わせで電子製品の中核部品の素材であるシリコンウエハへの表面処理機械の設計を生業とするこの頃
3DのCADで有象無象を構築しておると、お得意先より前倒しでの図面納品を仰せつかり大車輪での作業を開始。
そこそこ進んだところで・・・担当者が某「陰照」(侵入潜伏を自慢しているCMのアソコ)に納品したシステムに生じた不具合の対応で渡米し、ぽっかりと仕事に穴が空いてしまい、急遽他のチームの仕事をサポートする事になった。
しかし、一朝一夕で状況が把握できるはずも無く、「時間ばかりかかって脳みそのいらない」データインプットを代行することになった。
その為先週の水曜から金曜までは得意先での作業と相成った。
ところが
その最終日である金曜日は現在の勤め先の「健康診断」の日であり、無理やり1日で終了させるため2台の診療車が会社の駐車場を占領しつつ同時に6Fフロアを占拠する旨が事前に通告されていた。
まあ、その日は客先に直行せずに会社から行けばよいだけの話・・・なのだが、それだけでは済まないのが悲しき年齢効果
数えで35を越えた昨年より胃のレントゲン撮影がメニューにメインディッシュとして燦然と輝くようになっていたのである。
やった事がある方にはご理解いただけることと思うが、胃のレントゲン撮影は縦横無尽に回転する寝台で屈辱的な体位の変更を命じられつつシェイクされる素敵な儀式。
その直前に嚥下したバリウムの不味さと発泡剤が刺激するゲップへの生理的欲求に耐えながら・・・である。
(勿論その是非について問うのがここでの趣旨では無い、一般に胃の検査で使用する顆粒状の硫酸バリウムは造影剤であり胃の内壁全体に確実に付着させる必要があり、発泡剤で胃を膨らませて内壁形状を詳らかにする必要がある事は大いに理解しているつもりである。しかも造影剤として適していて生体に殆ど吸収されないと言う条件にバリウムが適している事も理解している・・・だけど検査の効能が担当者の能力任せであり、放射線の照射量が比較的高い点が問題視されている事も事実だけどね)
ちなみに今回は藤井似の若い担当者とちょっとバレンタイン監督似と言えなくも無い機器操作担当のおっさんがバリウムのポリタンクをシェイクしながら、しきりと首をひねり「重くないですか?」「変だな、重いな?」とか言っていたのが気にかかるところであった。
・・ちなみに、その前に尿検査の為トイレで小用を足し、紙コップを置こうとしたら、担当らしい若い医療担当者が私の直前に「提出」されていた紙コップの中身を覗き込みつつ「うわ!凄い色だよ、まっずいなー」とか呟いていたのであるが・・・そーゆーのは医療関係者としてどうだね?
さておき
いざ嚥下するにあたり、一息に飲み干そうとした私に「あ!底まで空けないで!!」と慌てて止める。
見ればカップの底部には顆粒が凝集した澱が大量に・・・・・
なんじゃ、そりゃ?俺より前の連中、上澄みばっかり飲まされたんか?
そう
実は、インプット作業に早く出発したい私の半ば個人的事情とは裏腹に私の診察順序は最後から数えたほうが遥かに早く、しかも全体に行程は遅延気味で、10時の予定が私の順は11時になって回ってきていたのである。
さておき
事前に飲んだ発泡剤の圧迫感と口中のジャリジャリした感じに閉口しつつ(と言うか、口閉じていないとガスが出てしまいそう)問診を最後に診療は終了した
そこでカルテ(?)を渡して引き換えに受け取った紙片には「バリウムを飲んだ方へ」との記述があり
水飲め
2時間以内に「出ない」場合この下剤を飲め
なる注意書き
しかし
しかしである
私はすぐに客先へ出る身
大腸への刺激で以って鳴るアローゼン顆粒0.5gを服用し、最悪8時間に渡って個室と席を往復する可能性を受け入れるわけにはいかないのである。
まして、移動中に事あれば末代までの恥
最悪の野外羞恥プレイの開幕を自ら宣言する訳には行かない
そこで、1リットル強の水分を摂取して、その後昼食も平らげて客先へ向かったのである。下剤は・・・・席に忘れて、であった。
当初は個室でのチャレンジを念頭に置いていた私であるが、同時に2台3台の端末を駆け巡りながら行う作業に忙殺され、客先を発つ頃には「完全に脳みそから上書き抹消」されていたのである。
そして、その後腰痛の治療のため通院している接骨院を経て、日曜日に行われるエアコン設置工事に備えて現在ついている故障したエアコンを取り外す作業を行い、更に10km程先の友人宅へ遊びに行き、土曜を過ごし、日曜日は予定外の真夏日に怨嗟の声を上げつつ汗を流しつつ部屋を掃除
エアコンが設置され
そして汗を流すべく風呂に湯を溜め
その前に出すものを出しておこうと厠へ篭ったのである。
ここで話はわき道に逸れるがご容赦頂きたい
皆様は3人組のコント集団「シティーボーイズ」をご存知であろうか?
大竹まこと氏、きたろう氏、斉木しげる氏の3人を中核に活動しており、これが中々エグくも深く濃く面白い
イッセー尾形氏の一人芝居が割と好きならほぼOK
で、そのコントの中で
「だって、折角風呂に入ったのに、その後トイレでうんこしたら馬鹿みたいじゃないか」
なる「心に響く一言」があり、以来なんとなく風呂に入る前にトイレ・・・を実践してしまっている。
ま、どうでも良い話だが
劃して、私は厠の扉を開いた
便座に腰掛けた時はさして生理的欲求=便意も無く、半ば風呂に入る前の景気付け程度のつもりであり、寧ろトイレから出た後に洗濯機に放り込む汚れ物の量に意識は飛んでいた。
そう、ひと時の妄想時間
大便を大過なく為す時、人は何よりも自由であり、理性の頚木を逃れて自由で放埓な連想と空想と妄想に身を任せる事が可能なのである。
小用が煮詰まった思考のリセットと打開策へのステップだとするならば、大は全く新しい発想へと誘う創造の時でもあるのだ
とか美化したいトコなのだが・・・今回は勝手が違った
軽い緊縮緊張により発生する過剰な括約筋への圧迫感
それは嘗て何度か経験した「大物」の予兆である
−最も鮮烈な記憶にある「それ」は長さ20cmを優に越え、太さと言い硬度と言い常軌を逸しており、洋式便器の液面より屹立し、側壁に硬質の衝撃を与えてよりかかったものである。
それを下水道の浮遊物に変換するためには多大なる労力と、実に長い時間が必要だった。
新たな戦いの勃発であろうか?過大な直径はこの私の道具立てをして(文字通り)出血を強いる可能性があった。
覚悟と呼吸を整えて「最初の腕試し」を試みた
だが、違ったのだ、今回の敵は
僅かに頭を出した筈・・・・の感覚、危険の香り、イエローシグナルが点滅する
括約筋に力を込める、乳酸を生産しつつ筋組織が収縮する
しかし
全く歯が立たない
周章狼狽する己を自覚する、そう、切断出来ないのだ
ここで、冒頭を参照頂きたい
折からの天気予報を裏切る真夏日の残暑に呼応して流れる脂汗
恐らく、私の顔は5年に一度見られるかどうかの真剣な表情をしていたであろう。
お見せできないのが残念で仕方が無い。
これは可也の強敵だ・・・と思った矢先、敵は矛先を納める所か進撃を開始した!
重いのである
直腸に存在する敵は、更に後押しを受けて包囲網から自力での突破を図りつつあった
そして、なんと括約筋の収斂はその実「棒」では無く「球」の形状を為していた敵を押し出した!
「ぼちゃゴトン」
音も重く、硬い
思わず腰を浮かせて覗き込む
「白い」
思わず口を衝いて出る見たままの昆虫的口述
その時、全ての謎が連鎖して
いや、さよならジュピターはどうでも良い
漸く私は思い至った
自分が未だバリウムを排出していなかったと言う事を
バリウムは原子番号 56、原子量 137.323、融点(℃) 725.01、沸点(℃) 1640.01
体心立方構造の安定体を持つ柔らかい銀白色の金属であり、本来高い毒性を持つが硫酸バリウムBaSO4は殆ど水に溶けず、生体に対してに限らず常温では化学的・物理的に極めて安定した物質である。
ちなみに、砂漠のバラと呼ばれる塩化物の主要な2種の一方であり、重晶石の名で知られ、紙の製造やペンキ、合成樹脂の含有物にもなっている。
そして
比重は純バリウムで3.5、斜方晶系の板状あるいは柱状晶の結晶である硫酸バリウムは4.47〜4.50にも達する。実に亜鉛に匹敵する比重である。
バリウムかゆの時点でも可也重いが、水分を失い有機物を凝結させたそれはおそらく2を、事によっては2.5を越える比重を有しているのであろう。
勿論のこと通常のそれは比重1少々である。
私は、自らの行為に恐怖した
いや、ガンダム(永井一郎)もいいから
最悪の場合、腸内でバリウムは固まり、排出不可能になる可能性もあったのだ
そして、残便感
呼ばれて飛び出てじゃじゃじゃじゃーん
卵大のモノがもう一つ
落下音もご立派
薄茶の混じった白色である
しばし呆然とし、生理的欲求に導かれるままその上にデコレーションを施し、流した後で気がついた
「硬度を確認して置くのだった」
後悔である
出血は無かった
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