M-SUZUKI_blog

GSJ主幹”M-鈴木”の、日常とかバトルテックの話とか。

<< 50t級戦車について考えてみる | main | 腹立たしい話で取り敢えず愚痴 >>

今更戦車の設計について考えてみたオフィシャル仕様

バトルテック世界に於ける50t級MBTについて考察してみようと思う。(オフィシャル設計ルールVer)

何故に今更?と思われるかもしれないが(もういいよね)後略

まあ、ゴブリン中戦車 後略

まず主力火器なのだが、常識的範疇で考えるならAC5かAC10になる。
「あからさまな脅威」を論じるにはAC20が適当なのだが、如何せん一発屋的要素が濃厚で、汎用性と継戦性に欠ける事この上無い。
LRMは至近距離での有効性を欠如しており、支援戦車として称されるものになるのでここでは席を譲って頂く。無論AC2がその任に値しないことは言うまでも無い。
勿論AC5を1門のみ装備して「MBTの名に相応しいか?」と問われれば、返答に窮する事になる。これを「主力戦車の仕様でござい」と平気な顔で導入すれば兵站担当責任者はさほど待つことなくして「火力不足に関するごく穏やかなる現場の不平不満」を耳又は体で聞く事が叶うに違いない。
即ち、遠近共にこれを補佐する副次火器(又は主火器の複数装備)が必要であると言う事である。
一方のAC10の場合、これも少々難しい判断を迫られる。
期待値としての火力は充分なのだが射程が僅かに短い。とは言っても「お話にならない」と言う訳では無い。少々なのだ。逆に言えば「AC10が届かない距離の敵は支援車両に任せる」と言う判断でも構わない訳である。従ってAC10装備車に遠距離用の副次火器が必要か否かの判断は後に回すことにしよう。要は重量の余裕があれば積もうかな?って意味だけど。
ちなみにエネルギー兵器の搭載は今回検討対象外としている。理由は腐るほどでっち上げる事が可能ではあるけれど・・・オフィシャルの品揃えを見れば隠しおおせるものでは無いので敢えて大っぴらに開き直っておく。大口径レーザー積みは既に揃っているから。

なもんで、現時点ではAC5とAC10、2種類の主兵装の戦車を設計する事になる。

では次の条件設定を考えたい。
実は最初に論じるべきである項目を敢えて後回しにしていた、それは機動性の問題である。
このバトルテック車輌設計ルールに於いて移動力の選定は非常に大きな要素である。それは動力に割かれる重量を見れば一目瞭然であろう。しかもICE(内燃機関)を用いる限りメック用核融合炉のそれに比して2倍の要求質量と言う事実は、軽量戦車/浮上戦車以外で高速性能を諦めざるを得なくしている。
となればWW2の主力戦車に倣い、巡航速度32km/h、最大速度54km/h(短縮記載では3/5)程度に甘んじるべきだろうか?その速度であっても強襲級メックの標準的な速度に匹敵しており、数値上の問題は無いかに思える。実は全くのその通りであり、拠点を防衛するだけならばその速度で何等問題は無い、だがここで論じているのはBT世界に於けるMBTであり、ここで1つ厄介な制約条件が浮上する。
それはヴァデット哨戒戦車の存在なのである。何故「哨戒」戦車が問題になるかと言えば、実はこの戦車があの世界に於けるある種の「標準」であると(無情にも)明記されているが故。無論無視することも可能なのだが、考えてみれば強襲級メックよりもありふれた重量級メックの殆どが(4/6)の移動力を備えている以上、複数の防御拠点を移動する戦闘を迫られるであろう主力戦車がそれに遅れを取る訳にはいかない。何より、MBTともなれば「味方メックに随伴して攻勢の一翼を担う」事は生まれ付いての任務の一環であろうし、なれば主力に追随する事が不可能という訳にも行かない。従ってここで考える機動力は巡航43km/h、最高速度65km/h(4/6)程度と言う事になる。これはヴァデットよりも1ランク下の機動性である。言うまでも無いことだが。

50tの車体を巡航速度4で動かすためには200pの動力が必要であり、ICEで200pの重量は17tになる。管制システム(2.5t)と車体中枢(5t)を加えて都合24.5tが直接戦闘能力に何等寄与する事無く消費されるのだが・・・・まあ、許容範囲としておこう。どうせ相対的且つ恣意的なものだしね。

これまた言わずに決定しているけれど、装輪・浮上両タイプは検証対象外。何故かって?強襲・偵察・支援以外で使うなら装軌と「私のゴーストが囁く」から。ってか、イメージの問題とか肥大するスペースとかメンテ費用とか現実的な車軸・接地圧の問題とか耐久性とか・・・言い訳は聞き飽きたっしょ?

続いて、MBTを名乗る上でもう一つ外せない要素・・・耐久性を決定する、戦車を戦車たらしめる衣装でもある装甲を考える。どうせ最終的には他の装備との兼ね合いで決定されるのだが、せめて最低ラインを定めておきたい。
仮にもMBTと呼称されるからには所謂ところの「正面切っての殴り合い」をやってのける必要がある。勿論在来型戦闘車両は思わぬ一撃で戦闘不能に陥る致命打撃を受けやすい為、無闇矢鱈と装甲を厚くしても意味は無い・・・が、確率的にAC5の7発くらいには耐えたい所である。
これは1/18で発生する致命打撃と1/9で発生する深刻な影響に対して生存確率を1打撃あたり90%程度と仮定して「7回被弾した時の生存確率」が50%を割り込む事で設定した数字である。
打撃は確率的に1/6が砲塔に命中し(ちなみに現在の西側のMBTを見る限り、どの方向からだって砲塔に半々以上であたると思うのだが・・・どうだろうか?)、残る5/6が車体に命中する。従って車体の最低限必要な正面装甲値は30点程度と言う事になる。
一方、左右側面を継続的に向けたままでの戦闘は元より避けるべきものであり、半分以上の装甲があれば充分と言える。車体上面(※)は2回の打撃に耐えることが出来れば上等(過剰)と言っても構わない。従って車体装甲が30+20+20+15=85点、砲塔装甲は部分遮蔽の利用で砲塔に集中する可能性を考慮しても30点あれば及第点だと言える。つまり、総装甲値のボーダーラインは7.5tと言う事である。

気のせいか益々ゴブリン中戦車に似てきた気がする。orz

ここに先だって決定した2種類の武装を搭載するのだが、取り敢えず以下の3案としてみる。
・甲
 AC5   (砲塔装備) 弾薬2t
 LRM5  (砲塔装備) 弾薬1t
 SRM2  (砲塔装備) 弾薬1t
 MG37  (車体装備) 弾薬0.5t
 計「16t」基幹部品との合計40.5t

・乙
 AC5   (砲塔装備) 弾薬2t
 SRM2x2(砲塔装備) 弾薬1t
 MG37  (車体装備) 弾薬0.5t
 計「14t」基幹部品との合計38.5t

・丙
 AC10  (砲塔装備) 弾薬3t
 MG37  (車体装備) 弾薬0.5t
 計「16t」基幹部品との合計40.5t

砲塔基部重量であるが、砲塔総重量の10%であり、現在の砲塔重量/砲塔基部重量は
・甲:11t/1.1t
・乙:10t/1t
・丙:12t/1.2t
であるから、差し引き装甲はそれぞれ
・甲:50−41.6=8.4t (8t)   =128p
・乙:50−39.5=10.5t(10.5t)=168p
・丙:50−41.7=8.3t (8t)   =128pに設定される。

これを配分すると車体正面+左右側面+背面/砲塔
・甲:40+22+22+14/30
・乙:50+25+25+20/40
・丙:40+22+22+14/30

ちなみに価格は
・甲:84万5500CB
・乙:80万7250CB
・丙:82万6750CB

さて、如何なものだろうか?そこそこの使い勝手のよさが確保できたと思うのだが・・・
battletech | - | -