M-SUZUKI_blog

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メックの構造考察1・・・・いつか続きを書くもしれない

 あれだけ複雑怪奇な構造体が在来型車輌と同レベルで運用(この場合の運用とは修理整備の難易度を含む意味で)可能だと言う時点で驚愕すべき成熟した科学・物理・化学・電子・電気工業力の存在を垣間見せてくれているものと認識しています。
 2次元断面ハニカム形状を有する1次元的構造体(シャーシ)を量産する自動車に用いるだけでもニュースになってしまうご時世です。(ホンダの最近の乗用車にも採用されています)
 強力かつ緻密に制御された磁場と100万分の一レベルの組成比で下支えされた粒界界面結晶成長制御技術で以って初めて実現する(であろう)3次元ハニカム構造を有する高密度アルミニウム合金製の高機能骨格部品など朧なる想像の彼方の存在でしかありません。
 各部品単位の信頼性の高さは、特に超長期的メンテナンスフリー性(飽くまでも小規模複合部品単位での話)の実現が推測される事から純正部品を使用したメックの有効活動期間は事実10年と言った単位を遥かに越えているのでしょう。
 その理論的補強として考えられるのが磁場又は磁性流体多軸関節の実現でしょう。
 このシステムを用いた場合(このシステムで無くても被弾すれば致命的な事に差は無いのですが)関節構造そのものへの被弾は致命的と言えます、しかしその反面そうなるまでは非常に優秀な連続稼動・耐経年劣化・耐運用磨耗性を期待できます。
 元より、メックは通常運用時、僅か数箇所の脚の関節で100tからの静止荷重(機動時には1000tを軽く超え、5000tにも達している事でしょう。衝撃Gにして100G程度の衝撃は日常生活内でもそれほど突飛な現象に付随する物理条件ではありません。いやほんと)に耐えているのです。
 関節構造がただ一度の出撃で損壊しない為には関節の構造体に対する効果的な荷重分散機構が存在すると考えるべきです。
 すなわちその機構は充填媒介物の交換(それすらも稀な行為かも知れません)のみによって、とんでもない期間を生き抜く可能性を秘めているのです。
 こうした消耗物資は隠語として「軟骨ユニット」と呼称されるに相応しいものです。
 総じて人型機械を語る際、重要なファクターの一つに軟骨ユニットの磨耗と言うものがありますが、ルール上駆動装置が関節の前後を指す(人間で言うなら筋肉)様に思われる事から、軟骨ユニットを含む関節そのものを骨格の一部として考察する事は、心躍る思考による至高の殿堂・・・「深み」・・・への案内状に他なりません。
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